令和4年度 伴走型小規模事業者支援推進事業 別府商工会議所
2階にある居酒屋というのは、中の様子が見えない分入るのに躊躇するもの。だが、駅前通りに面した「竹かんむり」は、一階の入り口にわかりやすい写真入りのメニューがドンと飾られているので、安心して2階に上がっていける。
木をふんだんに使ったスタイリッシュな店内は活気があり、どの個室もグループ客でにぎわっている。旅の人ならば「いい店に入った」と思う瞬間である。
「旅行客半分、地元客半分」のコンセプトというだけあり、大分県の地元の食材をふんだんに使った名物料理と、食べてみたくなるコメント付きのメニューが並ぶ。
「竹かんむりのグランドメニューは食材、調理法、盛り付け、すべて自分で決めています。でも、季節のメニューはスタッフが提案して、それぞれが創意工夫してもよい部分なんです」
そう語るオーナーの原田さんは、別府で居酒屋をもう一軒経営している。さらに大分市では「コロナ禍でテイクアウトに切り替えよう」とお弁当屋さんをオープンし、大盛況。
つい最近では、大分初の横浜家系ラーメン「福まし家」を大分市の繁華街にオープンしたという。
店は全て信頼できるスタッフに任せ「自分はバイトの子と皿洗ってます」と笑う原田さん。
「任せられるスタッフが育ったら、その人ができる店を作るから、自分は無理はしないんです」と、サラッと言うが……簡単なことではないとわかるので、質問してみた。
「そのスタッフが信頼できるかどうかは、どうやって見抜くんですか?」
「うん、覚悟。覚悟の量、かな。時給がいくら、休みは何日……ではなくて、この仕事で自分は何がしたい。何をどうしたい。というビジョンがはっきりしていて、そのために何を犠牲にできるか、でしょうね」
原田さんが経営する店は、どこも人気店で活気があり、メニューもひと工夫あり、何度も行きたくなる。その理由は、オーナーの理念から来ていたのかと知ることができ、目の前のお刺身盛り合わせが一段と美味しかった。
「竹かんむり」の情報
住所 | 大分県別府市駅前町13−16 池崎ビル 2F |
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電話番号 | 0977-85-7574 |
営業時間 | 18:00~翌0:00 (料理L.O. 23:00 ドリンクL.O. 23:30) |
定休日 | 不定休 |
駐車場 | なし |